シニアのサラリーマンの寅リスです。
これから、老後の貯蓄がどの位必要なのか調べるために、今の高齢者が必要な貯蓄額を調べようと思って、Google検索に「今の高齢者」と入力すると「今の高齢者 ずるい」と言ったワードが検索窓に出てきました。
実際に、これから遠くない将来に高齢者の仲間入りをしていく我々と、今の高齢者の貯蓄の状況や今後の消費を比べて見ると、確かに「ずるい」と言わざるを得ない事実が見えてくるのです。
これについては、これからの若い世代の人たちのためにも、私もそうですがシニアの皆さんは政治にもう少し文句を言った方がいいのでは?と思えてきました。
今回は、「今の高齢者」と「これからの高齢者」を色々比較してみて、いかに今の高齢者が優遇されているかをお伝えしようと思います。
今の高齢者がずるい理由-年金を支払った額が桁違いに少ない-
実際今の高齢者が年金に振り込んだお金を見てみると、今70歳の人が20歳の時(1970年)の国民年金保険料の振り込みは、月たった450円でした。
その約10年前(1961年)に国民年金制度がスタートしたのですが、その時は100円だったのです。
今の50歳の人が20歳の時(1990年)には8,400円と19倍近く払っています。
単純に消費者物価指数から見る物価の上昇2.9倍のはるか上の額を支払っていることになるのです。
物価指数1970年31.5、1990年91.2 より
91.2 / 31.5 = 2.9
ひとことで言うと今の高齢者は、年金を「少なく払って、沢山もらっている」と、いうことなのですね。
ここだけ見ても、私たちから見ると「ずるい」と言いたくもなります。
今の高齢者がずるい理由-貯金だけで投資ができた-
今の高齢者世帯はどのように貯蓄をしているかという事を見ると、次のように定期預金、通貨制貯蓄金(普通預金)がほとんどを占めていて、投資よりも預金の方が好まれているようです。
高齢無職世帯の貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯)
これはどうしてなのか、考えてみます。
日本銀行金融機構局資料 を見ると、引用現在の定期預金の金利は年利0.003%です。
中にはネット銀行などで、SBJ銀行に0.35%なんていうのもあり注目を集めていますが、それでも0.35%です。
要するに、今の時代は、お金を預けても金融資産はほとんど増えません。
ところが、1980年から1992年までの間は、4.0%から7.0%というような定期預金がありました。
この時は、10年満期の定期預金の金利が7.0%とすると、銀行に10年預けておけば、倍くらいになっていたのです。
今80代の高齢者が40代、50代のときは現在と比べると、確実にお金を増やすことが出来たと言えます。
このような歴史があるから、先ほど見たように貯蓄にお金を回している人が多いのでしょうが、今の時代は、お金を銀行に預けて遊ばせていても増えることは見込めません。
ですが、若い頃銀行にお金を預けておくことに慣れてしまった高齢者のかたは、危険を少しでも避けて投資には回さず、銀行に預けているのでしょう。
今の高齢者はこれからの高齢者と比べると確実に、容易にお金を増やすことができたのですね。
これだから、今の高齢者にはゆとりがあるのも理解できますよね。
今の高齢者がずるい理由-年金支給額が多い-
これからの高齢者の月の年金支給額は減らされる
公的年金がもらえる額が、今の高齢者と、10年後の高齢者ではどれだけ違うかについて、調べてみたのですが、色々な要因があって単純に比較数字を出せないという事もありますが、色々な資料からは簡単に読み取れません。
そこで、誰かがそれを検証していたり、取り上げたりしていないかと思いネットを探してみました。
昨年8月に将来年金が2割減るといった報道がされて、その検証をしている記事を見つけたのですが、次のように「わからない」と結論づけています。
4-3. 年金は本当に「2割減る」のか?
「2割減る」と言われると、現在100万円もらっている人は80万円しかもらえなくなる、と考えてしまいますが、話題となっている「2割減る」はそういう単純な話ではなさそうで、現在60%強の所得代替率が50%台またはそれ以下に減っていく、というのが「2割減る」の意味なのではないかと思います。この時、実際の年金額が減っているのか増えているのかは将来の物価や給与水準によるので「わからない」ということになります。
保険相談niaeruのHP
他には、価格.comマガジンで、ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏が国の年金制度は破綻しないけれど、これから年金支給額が減ることについて、とても分かり易く解説しています。
簡単に、山崎氏の言う年金が減る理由をまとめると、次のような理由です。
これから長生きする人が増えるということは、毎月の支給額が同じだと、長生きする人が多い分、総支給額が多くなる。
それを補うために「保険料を上げる(若い人への負担を増やす)」「受け取り開始年齢を引き上げる」といったことはせずに、15%くらいの支払い水準の引き下げを数10年かけてやろうとしている。
価格.comマガジンFP山崎俊輔のマネーテラシー向上委員会
この2つの記事や、ほかの記事、色々な資料を読んでみると、結局年金については、
生涯の年金を受け取る額は年金給付開始年と死亡する年によるが、寿命が延びているから個人の年金支給額の総額が増えている。
高齢者が増えているから、年金受給者の数が多く、年間の総支給額が増えている。
年金財政は破綻することはないが、財源は決まっているので、年金財源の枠を増やそうとすると若者に負担が行く。
だから、支給開始年齢を遅らせて、月々の支払額を減らす。
ということになり「月々の支給額はどうやら1.5割から2割、年金支給額が減ることは間違い無さそう」と、なるのですね。
今の高齢者とこれからの高齢者の家計
今の高齢者の家計収支の平均を次の「家計調査報告」から見ると
高齢夫婦無職世帯の家計収支2019年
年金収入は216,910円、消費支出は239,947円なので、今40代、50代の人が年金をもらう頃、毎月の家計収支がどのようになっているか、を今と比較してみると年金受給が額月に15%引き下げられたとすると、次のようになります。
2019年 | 20年後の予想 | |
収入(年金) | 216,910 | 184,374 |
課税等 | 30,982 | 30,982 |
実収入 | 185,928 | 153,392 |
消費支出 | 239,947 | 239,947 |
収支(月) | -54,019 | -86,556 |
収支(年) | -648,228 | -1,038,666 |
30年 | -19,446,840 | -31,159,980 |
不足分をすべて貯金で補うとすると、年金生活で30年生きるとしたら、今の高齢者は2,000万円で済むのに今40代、50代の人は今の高齢者より1,000万円余分に用意しなくてはならない計算になります。
家計の赤字が拡大する要因は、このほかに、医療費のアップ、消費税のアップと色々ありますが、今の政治を見ると、高齢者の医療費は最近上げられましたし、消費税が10%より増えることは間違いないでしょから、さらに不足額が増すのは間違いないでしょう。
現在の70代、80代の高齢者は、年金は60歳から受け取っているし寿命も延びているので、これでは、これからの高齢者から見ると「ずるい」と思えて当然ですね。
これからの高齢者が今のずるい高齢者に負けない方法
ここまで見てきた通り、これからの高齢者は今までの高齢者のように、老後を悠々自適に過ごすためには、工夫が必要になってくるということです。
工夫と言っても、お金が入ってくる手段を年金以外に作る必要があるという事なのですが。
今の高齢者は見てきた通り、お金に余裕があるのです。
つまり今の高齢者は貯金を持っていますから、投資にも回せるのですね。
ですが、これからの高齢者は余裕もあまりなく、投資するにも額が少ないのに、失敗はできないという厳しい現実を持っています。
これからの高齢者はどうすれば良いのでしょう。
起業をすれば良いのです。
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まとめ
今の高齢者の方が、結果的には優遇されていて、一般的には羨ましがられている、つまり「ずるい」と言われている理由をお話し、して来ました。
だからと言って、文句を言っていても始まらないので、ビジネスを始めて老後に備えましょうという事です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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